指定自立支援医療機関(育成医療・更生医療)
歯科矯正・顎口腔機能診断施設基準適合医院

小児の矯正治療

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予防矯正のすすめ(お子様の矯正治療) 

私たちがお子様の矯正歯科治療を行ううえで目標とするのは、一生 自分の歯で噛む事の出来るきれいな歯並びになるようお手伝いする事 です。そのためには、乳歯と永久歯の混在する混合歯列期から、患者 様の口腔内管理を始め、症例によってはこの混合歯列期から矯正治療 を開始する必要があると考えています。また、この時期に治療を行うか 否かに関わらず、検査をし詳しい資料をとっておくことは、顎の成長様 相や歯の生えかわり等をみるのにとても重要で、また将来の治療の際 役立ちます。

1期治療と2期治療

乳歯から永久歯に生え変わる途中の時期を「混合歯列期」と呼びます。 混合歯列期に行う矯正治療を「1期治療」(予防矯正、小児矯正と呼ぶ 場合もある)、永久歯が生え揃ってから行う最終的な矯正治療を「2期治 療」と言います。1期治療は2期治療と結びついた一連の矯正治療 の部分と考えています(1期治療を行う事で2期治療が必要なくなる場 合もあります)。あくまでも治療の目標はしっかりした永久歯列を作る ことです。やみくもに1期治療を行うのではなく、2期治療のゴールを 見据えて行うべきです

乳歯列期の治療

乳歯列期(乳歯のみの歯列)の治療に関しては、たとえば反対咬合な どは、乳歯から永久歯に生え変わる際に、自然に治癒したりすることがあ りますし、また自然治癒しなくとも混合歯列期の1期治療で十分対処でき ると考えておりますので、当院では一切行っていません。

1期治療が必要と思われる症例

1. 1期治療を行う事で2期治療が必要なくなる。
2. 1期治療を行う事で2期治療が容易になる。
3. 1期治療を行う事で上下顎の関係を改善できる。
4. 1期治療を行う事で後継永久歯の萌出を妨げたり悪影響を及ぼすも のを改善できる。
5. 1期治療を行う事で歯の破折、外傷等の危険を回避できる。
6. 1期治療を行う事でくちびるを閉じやすくできる。  
当院では上記のような治療効果が十分見いだせない不正咬合では、1期治療を行わず2期治療でまとめて対処することにしています。
たとえば歯列の凸凹のみの方などです。当院はできるだけ短い期 間で治療が終了することにも配慮して治療計画を立案しております。

将来に影響する1期治療は矯正専門医院で
1期治療は最終的に永久歯列をどうすべきかといった2期治療のゴ ールを見据えておこなわなくてはならなく、それには長年の矯正経験をもち、その経過を長きにわたって追跡した経験が必要です。 1期治療はそのような経験をもった矯正専門とする歯科医院で行うべきと考えます。
小児の矯正 症例1(8歳男児)
反対咬合(受け口)で、1期治療を行う事で2期治療が必要なくなり、上下顎の関係を改善できました。
Service
治療前

治療中

治療後
(保定中)
Service
治療前

治療中

治療後
(保定中)

治療前

治療後

症例1
反対咬合
1.主訴:受け口
2.診断名:下突咬合、下突額
3.年齢:8歳3カ月
4.治療に用いた装置:セクショナルアーチ
5.抜歯部位:なし
6.治療期間:6か月
7. 治療費総額の目安:¥495,000〜¥531,000(税別)
8.一般的なリスク・副作用:初めて装置を装着した時やワイヤー調整後、個人差はありますが、違和感や咬むと痛みを感じることがあります。
矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります。
歯を動かす際に、歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
歯並びを整え、咬み合わせを改善するため、やむを得ず健康な歯を抜くことがあります。
リテーナー(保定装置)を使わずに放っておくと、治療前の状態に後戻りすることがあります。

小児の矯正 症例2(9歳女児)
上突咬合(出っ歯さん)で、1期治療ではとび出ている上の前歯を後退させました。これにより、外傷等のリスクを軽減させ、またくちびるが閉じやすくなりました。さらに萌出障害をおこしていた永久歯を萌出させることもできました。上の前歯を後退させた分、犬歯が外にはじかれて出てきていますが、それは第2期治療で対処しました。1期治療により上の前歯を後退したため、第2期治療での負担は軽くなりました。
Service
治療前

治療中

治療後
(保定中)
Service
治療前

治療中

治療後
(保定中)

治療前

治療後

症例2
上突咬合
1.主訴:出っ歯
2.診断名:上突咬合、下後退顎、上下顎叢生歯列弓
3.年齢:9歳7か月
4.治療に用いた装置:セクショナルアーチ
5.抜歯部位:なし
6.治療期間:9か月
7. 治療費総額の目安:¥495,000〜¥531,000(税別)
8.一般的なリスク・副作用:初めて装置を装着した時やワイヤー調整後、個人差はありますが、違和感や咬むと痛みを感じることがあります。
矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります。
歯を動かす際に、歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
歯並びを整え、咬み合わせを改善するため、やむを得ず健康な歯を抜くことがあります。
リテーナー(保定装置)を使わずに放っておくと、治療前の状態に後戻りすることがあります。

小児の矯正 症例3(8歳男児)
開咬合(前歯が上下的に咬み合っていない)および、両突歯列(上下前歯がとびでている)で、くちびるが閉じにくかった患者さんです。1期治療により前歯の咬み合わせは改善し、麺類等かみ切れるようになり、くちびるも閉じやすくなりました。永久歯列完成後、歯列が凸凹になることが予測されますが、第2期治療で対処することになります。
Service
治療前

治療中

治療後
(保定中)
Service
治療前

治療中

治療後
(保定中)

治療前

治療後

症例3
開咬合
1.主訴:前歯が上下的に咬んでいない。
2.診断名:開咬合、両突歯列、上下顎叢生歯列弓
3.年齢:8歳3か月
4.治療に用いた装置:セクショナルアーチ
5.抜歯部位:上下顎両側乳犬歯
6.治療期間:10か月
7.治療費総額の目安:¥495,000〜¥531,000(税別)
8.一般的なリスク・副作用:初めて装置を装着した時やワイヤー調整後、個人差はありますが、違和感や咬むと痛みを感じることがあります。
矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります。
歯を動かす際に、歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
歯並びを整え、咬み合わせを改善するため、やむを得ず健康な歯を抜くことがあります。
リテーナー(保定装置)を使わずに放っておくと、治療前の状態に後戻りすることがあります。

小児の矯正 症例4(8歳男児)
埋伏歯 骨の中に90°上を向いてもぐっている右上の真ん中の前歯をだしてきました。子供でも歯があるのとないのでは生活するに当たって大違いです。
Service
治療前

治療中

治療後

症例4
埋伏歯
1.主訴:上の前歯が出てこない
2.診断名:上顎右側中切歯埋伏、上下顎叢生歯列弓
3.年齢:8歳11か月
4.治療に用いた装置:セクショナルアーチ
5.抜歯部位:なし
6.治療期間:2年
7. 治療費総額の目安:¥495,000〜¥531,000(税別)
8.一般的なリスク・副作用:初めて装置を装着した時やワイヤー調整後、個人差はありますが、違和感や咬むと痛みを感じることがあります。
矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります。
歯を動かす際に、歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
歯並びを整え、咬み合わせを改善するため、やむを得ず健康な歯を抜くことがあります。
リテーナー(保定装置)を使わずに放っておくと、治療前の状態に後戻りすることがあります。